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Posted by TI-DA at
 

2015年09月18日

出版企画には軸を設けよう

書籍の企画を考える場合、何を盛り込もうか悩まれる方が多いようです。

そこで、周りに「どんなコトが知りたい?」「どんなことを書いてあったら嬉しい?」などと意見を集めます。

で、その意見を集計し、ザックリとカテゴライズして、章立てをし、構成案を作られる方が多いです。

しかし、これでは、ただ欲しい情報をカテゴリーごとにまとめて掲載したというだけ…。

それは雑誌やムックでやるべき本の作り方です。

書籍の場合、タイトルを見て、そのタイトルに書かれたことを知りたくて本を買うわけです。

そして、その本のタイトルで提示した到達点は、読者との約束事なわけですから、しっかりとそこに到達するように順序立てて説明しなければ、それは書籍ではないということになります。

なので、企画には、必ず、流れを先に作らなければなりません。

それが時系列なのか、段階ごとなのか、作業順なのか…、それは何でも構いません。

とにかく、軸となる流れを作るんです。

あとは、リサーチした意見を、この流れのなかに散りばめていってください。

意見は、意見でカテゴライズするのではなく、先に流れを作り、そこを受け皿にして、意見を割り振るということです。

そのためにも、まずは流れとなる軸を設けましょう。
  

Posted by 出版実現コンサルタント@山田 at 11:33出版企画の考え方
 

2015年08月31日

出版の企画は出尽くしているテーマでもいい

出版セミナーなどで参加者さんとお話しすると、よく言われることがあります。

「書きたいテーマはあるんですが、ちょっと出尽くしていると思うんですよね~」

すでに、似たようなテーマがあるために躊躇してしまうパターンですね。

でも、類書がいっぱいあるということはどういうことだと思いますか?

類書がいっぱいあるということは、そのテーマが売れていて、各出版社が注目しているってことです。

つまり、その時点で売れ線のテーマということ。
ということは、逆に出版しやすいと言い換えることもできます。

では、どうすればいいのかといえば、切り口です。

切り口を変えるということは、ターゲットを変える、論調を変える、視点を変える、ノウハウを変える…。

同じテーマで、独自の切り口に変える。
その上で、その切り口に著者としての優位性があるようにする。

これだけで出版できるんです。

だって、そもそものテーマは売れ線で出版社が注目しているわけでそこに独自の切り口で企画を立てる訳ですから、そりゃ編集者も喜びます。

なので、一見、そのテーマの本が出尽くしているように見えるからといって、諦める必要はないんです。

逆に出尽くされた本を並べて、自分の独自の切り口を考えてみてください。

後出しジャンケンをする訳ですから、企画も考えやすいはずです。
  

Posted by 出版実現コンサルタント@山田 at 14:25出版企画の考え方
 

2015年08月21日

売れてる本を参考に企画を立てる

出版する本の企画を考える場合、通りやすい企画というのが実在します。

それは、現状、売れている本の企画。

あまり褒められたことではないのかもしれませんが、出版業界では二匹目のどじょうを狙う文化が根深く存在します。

各社、二匹目のどじょうを狙った結果、五匹目のどじょう、六匹目のどじょうとなり、その市場は飽和状態となってしまい、その市場で本が売れなくなる…。

長年の出版不況の影響で、先行者利益を狙う気概のある出版社は減り、そういう置きに行く企画が通りやすくなる傾向があります。

また、どこかの気概のある出版社が新たな市場を開拓しては、また、そこに群がり、ぺんぺん草も生えない状態に…。

そんなことを繰り返しています。

でも、そこが通りやすいからといって、皆さんもそこに群がる必要はありません。

確かに売れている本の市場は企画として通りやすいですが、だからといって、そこに準じる必要はないのです。

私がいつもお伝えしているのは、売れている本の市場があるのならそこを横展開・縦展開を考えて、企画を立案する方法です。

横展開というのは、見せ方を踏襲して違うジャンルを狙う方法。
縦展開というのは、部分的に掘り下げたり、その市場の読者の次のステージを先回りする方法。

いずれも売れている本の市場を起点としているため、企画は通りやすく、そして、同じ市場ではないため、飽和状態で売れなくなるという事態も避けられます。

なので、売れている本を見つけたら、それをパクることを考えるのではなく、そこを参考に横展開・縦展開を考えて、似て非なる企画として昇華させるクセをつけるようにしてくださいね。
  

Posted by 出版実現コンサルタント@山田 at 10:44出版企画の考え方