本を出版したい! › 出版企画の考え方 › 本当のベストセラーとは?

本当のベストセラーとは?

ベストセラーというと、どんなイメージをお持ちですか?

・嫌われる勇気
・伝え方が9割
・人生はニャンとかなる!
・人生はワンチャンス!
・7つの習慣
・もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら

とかですかね?

確かにどれも売れています。
こういう目立った本なら、他にもいくらでもありますよね。

でも、出版社が熱望しているベストセラーって、本当はこういう本ではないんです。

もちろん、少しでも売れてくれたら、それはそれで売れしいんですけどね。

実は、出版社が熱望しているのは、売れた部数だけではないんです。
部数と期間がポイントだったりします。

もちろん、期間は長い方がいいんです。

瞬間風速で売れる本というのは、その勢いが急に終わるため、最後に過剰在庫で終えることがほとんど。

しかも、瞬間風速で売れる本は目立ってしまうので、他社に追随されて、市場が荒らされることもしばしば。

でも、実は、10年かけて20万部という本が存在するんです。

年々着実に売れているので、増刷時のリスクもなく、ランキングを賑わすこともありませんので、他社の追随を受ける必要もありません。

こういう本が多くあると、出版社の経営は安定しますよね。

なので、多くの出版社が熱望しているベストセラーというのは、煽って、瞬間風速で売れる本ではなく、しっかりと着実にうれていく本だということを覚えておいてください。

そのためには、自分が狙っている棚での定番本を狙う必要があるということです。

この部分にズレがある状態で、編集者と話しても噛み合いませんからね。

ただ、某出版社の様のに、むしろ瞬間風速で売れる本しか狙っていない出版社も稀にありますので、まずは相手の狙っているベストセラーがどういうものかを見極めるところからはじめた方がいいかもしれませんね。


同じカテゴリー(出版企画の考え方)の記事
 あんな本でも出版できるなら… (2015-10-23 10:30)
 出版企画には軸を設けよう (2015-09-18 11:33)
 出版の企画は出尽くしているテーマでもいい (2015-08-31 14:25)
 売れてる本を参考に企画を立てる (2015-08-21 10:44)
 売れてる本をパクって出版企画を立ててもダメです (2015-02-12 14:20)

Posted by 出版実現コンサルタント@山田 at 15:51 │出版企画の考え方