本を出版したい! › 出版企画の考え方 › あんな本でも出版できるなら…

あんな本でも出版できるなら…

最近、粗悪な本が多いという意見をよく聞きます。

私のセミナーに参加された方からも、以下のような意見を聞くことが増えました。

「あの人でも出版できるなら、自分も出版できると思って…」
「あんな本でも出版できるなら、自分も出版できると思って…」

正直、確かに…と思わないわけでもありません。

出版はビジネスです。
本の質は、担当する編集者の矜持の問題。

中には、嫌々、そういう本を作っている編集者がいることも事実。
出版不況ですし、会社を潰すわけにもいきませんからね。

ただ、そういう場合、ほんとんが買い取り条件付きや、費用負担がセットになっています。

利益になるならどんな本でも出版する出版社もありますから…。

でも、その本の完成度だけ見て、「自分も…」と思うのは時期尚早。
だって、同じように買い取り条件や費用負担ができなければ、例えそう思ったとしても、あなたは出版できませんからね。

なので、完成した本だけを見て、「自分も…」と思うのではなく、何でこの本は出版されたのかを考えてみましょうね。

そして、自分も同じ条件に同意してでも出版したいと思えて、初めて「自分も…」と言うようにしましょう。

そうは言っても、

「あの人でも出版できるなら、自分も出版できると思って…」
「あんな本でも出版できるなら、自分も出版できると思って…」

と思って、出版したい方は、私のところに来ないでくださいね。

私は、今までも、これからも、そういう本を作るつもりはありませんので…。

出版することだけを目的とした、詐欺的出版プロデューサーは、他にいくらでもいらしゃいますので、是非、そういう人を頼ってみてくださいね。



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Posted by 出版実現コンサルタント@山田 at 10:30 │出版企画の考え方