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Posted by TI-DA at
 

2015年10月30日

出版してから文句を言う著者がいます

本を出版すると、「出版社は選ぶべきだった…」とおっしゃる方がいらっしゃいます。

出版社の営業力や増刷への対応に不満があるんだと思います。

でも、忘れないでください!

出版社にも事情がある場合もありますが、基本的には、その出版社だけがあなたの企画を評価してくれたからこそ、出版できたんですよ。

出版する前は、「とにかく出版したいんです。出版社に贅沢は言いません」と思っていませんでしたか?

あなたの書籍は、本当に他の出版社でも出版できたと思いますか?

その出版社だから出版できたんじゃないんですか?

出版すると、その後の対応ばかりが目に付いて、そういうことを言ってしまうんだと思いますが、出版業界の人間として、企画書をお預かりして売り込む立場の者として、聞き捨てなりません。

出版社が出版を決めてくれた時の気持ちを忘れないでください。

そりゃ、大手出版社から出版できるにこしたことはありません。

でも、あなたが企画書を持って売り込んだ時、大手出版社から売り込んだはずです。

大手出版社から出版したければ、大手出版社から出版できるだけの企画を用意するか、そういう著者になるしかありません。

それができなかったから、断られ続けて、その出版社にたどり着いたんですよね。

そして、その出版社は、断られ続けた企画書でも評価して、出版を決めてくれたはずです。

売れるかどうかも分からないあなたの企画に数百万円の投資を決めてくれたんですよ。

そんな出版社に対して、「出版社は選ぶべきだった…」と言うのはあまりにも酷いと思います。

後でそんなことを言うぐらいなら、最初から決めた出版社にしか売り込まずに、出版が決まるまで何度も売り込めばいいんです。

書店に強い、弱いは出版社の営業力に依存する部分は確かに大きいです。

でも、それだけではありません。

売れてる書籍なら多面展開だって、平積みにだってしてくれますから…。

増刷への対応が遅いのだって、同じです。

書店からの注文数に勢いがあれば、すぐにでも増刷してくれます。

書籍は出版社だけが売るわけではありませんし、書籍の内容が良ければじわりじわりとでも売れていきます。

つまり、書店で棚差しなのも、なかなか増刷してくれないのも、出版社の問題だけではありませんよ。

それなのに、出版してからブチブチ文句を言うのはフェアではないと思いませんか?
  

Posted by 出版実現コンサルタント@山田 at 17:28出版社対策
 

2015年10月23日

あんな本でも出版できるなら…

最近、粗悪な本が多いという意見をよく聞きます。

私のセミナーに参加された方からも、以下のような意見を聞くことが増えました。

「あの人でも出版できるなら、自分も出版できると思って…」
「あんな本でも出版できるなら、自分も出版できると思って…」

正直、確かに…と思わないわけでもありません。

出版はビジネスです。
本の質は、担当する編集者の矜持の問題。

中には、嫌々、そういう本を作っている編集者がいることも事実。
出版不況ですし、会社を潰すわけにもいきませんからね。

ただ、そういう場合、ほんとんが買い取り条件付きや、費用負担がセットになっています。

利益になるならどんな本でも出版する出版社もありますから…。

でも、その本の完成度だけ見て、「自分も…」と思うのは時期尚早。
だって、同じように買い取り条件や費用負担ができなければ、例えそう思ったとしても、あなたは出版できませんからね。

なので、完成した本だけを見て、「自分も…」と思うのではなく、何でこの本は出版されたのかを考えてみましょうね。

そして、自分も同じ条件に同意してでも出版したいと思えて、初めて「自分も…」と言うようにしましょう。

そうは言っても、

「あの人でも出版できるなら、自分も出版できると思って…」
「あんな本でも出版できるなら、自分も出版できると思って…」

と思って、出版したい方は、私のところに来ないでくださいね。

私は、今までも、これからも、そういう本を作るつもりはありませんので…。

出版することだけを目的とした、詐欺的出版プロデューサーは、他にいくらでもいらしゃいますので、是非、そういう人を頼ってみてくださいね。

  

Posted by 出版実現コンサルタント@山田 at 10:30出版企画の考え方
 

2015年10月08日

出版関係の交流会に集まる人々

私は、仕事柄、よく出版関係の交流会に呼ばれることがあります。

スケジュールが空いている時は、できるだけ参加するようにしているのですが、その会はピンキリです。

ベストセラーの著者と大手出版社の編集者しか集まらない交流会もあれば、本を出版したい人と企画に困っている編集者が集まる交流会もあります。

後者は、たいてい出版プロデューサーも参加しています(笑)

出版社は毎月刊行して、その本が売れて、月々の会社のランニングコストを賄います。

つまり、一定の点数を毎月刊行しなければならないという縛りがあります。

そして、売れた本のだいたい22%ぐらいが出版社の取り分となるので、その金額で会社を維持しなければいけないため、ある程度、確実に売れる本が必要なわけです。

まぁ、そんなことがあってかどうかは分かりませんが、本を出版したい人と企画に困っている編集者が集まる交流会に参加する本を出版したい人は、誰に言わされているのかは分かりませんが、たいてい買い取り条件を提示してきます(誰かがそう指導しているんでしょうね)。

逆に企画に困っている編集者は、かなり追い込まれた編集者が多いように感じます。

手堅く売れる本がないとヤバイという必死さがありますから…。

ということは、こういう会に行って出版のチャンスを掴もうとすること自体、どうなんでしょうかね?

実際、弊社が日常的にお仕事をしているそこそこの出版社の編集者は、一切、そういう会には参加しておりません。
編集者たるもの、企画は自分で考えるという気概を持っている人がほとんどですからね。

上記のような交流会に参加している編集者でさえ、吞むと「本当は自分の企画で勝負したいけど、そんなことを言ってられる状況じゃないんだよね~」と切実にこぼします…。

たまに、著者の姿も見ますが、ほとんどが一冊しか出版できてない著者か、最近、売上が低調になってしまった著者ばかりですね。

私の知る限り、本当に売れていて、優秀な著者さんは、あまり表に出てきませんし、群れたりしないものです。

ということで、出版関係の交流会というと、何となくそこに出版のチャンスがありそうですが、気をつけてくださいね。

どうせ行くなら、ベストセラーの著者と大手出版社の編集者しか集まらない交流会ですよ。

そこに呼ばれるようになるか、誰かに紹介してもらってでも、そういう会に参加するべきです。

  

Posted by 出版実現コンサルタント@山田 at 21:26出版するために