私は、仕事柄、よく出版関係の交流会に呼ばれることがあります。
スケジュールが空いている時は、できるだけ参加するようにしているのですが、その会はピンキリです。
ベストセラーの著者と大手出版社の編集者しか集まらない交流会もあれば、本を出版したい人と企画に困っている編集者が集まる交流会もあります。
後者は、たいてい出版プロデューサーも参加しています(笑)
出版社は毎月刊行して、その本が売れて、月々の会社のランニングコストを賄います。
つまり、一定の点数を毎月刊行しなければならないという縛りがあります。
そして、売れた本のだいたい22%ぐらいが出版社の取り分となるので、その金額で会社を維持しなければいけないため、ある程度、確実に売れる本が必要なわけです。
まぁ、そんなことがあってかどうかは分かりませんが、本を出版したい人と企画に困っている編集者が集まる交流会に参加する本を出版したい人は、誰に言わされているのかは分かりませんが、たいてい買い取り条件を提示してきます(誰かがそう指導しているんでしょうね)。
逆に企画に困っている編集者は、かなり追い込まれた編集者が多いように感じます。
手堅く売れる本がないとヤバイという必死さがありますから…。
ということは、こういう会に行って出版のチャンスを掴もうとすること自体、どうなんでしょうかね?
実際、弊社が日常的にお仕事をしているそこそこの出版社の編集者は、一切、そういう会には参加しておりません。
編集者たるもの、企画は自分で考えるという気概を持っている人がほとんどですからね。
上記のような交流会に参加している編集者でさえ、吞むと「本当は自分の企画で勝負したいけど、そんなことを言ってられる状況じゃないんだよね~」と切実にこぼします…。
たまに、著者の姿も見ますが、ほとんどが一冊しか出版できてない著者か、最近、売上が低調になってしまった著者ばかりですね。
私の知る限り、本当に売れていて、優秀な著者さんは、あまり表に出てきませんし、群れたりしないものです。
ということで、出版関係の交流会というと、何となくそこに出版のチャンスがありそうですが、気をつけてくださいね。
どうせ行くなら、ベストセラーの著者と大手出版社の編集者しか集まらない交流会ですよ。
そこに呼ばれるようになるか、誰かに紹介してもらってでも、そういう会に参加するべきです。