書籍の原稿は準備が9割

出版実現コンサルタント@山田

2015年03月20日 19:04

出版したいと言って、企画を売り込んでくるのにも関わらず、いざ出版が決まっても原稿が書けないという人って、意外と多いです。

で、何で書けないのかを観察していると、目次にそって、いきなり書かれているですね。

そりゃ、書けないですよ(笑)

我々が本の原稿を執筆するときってどうするかというと、最初に目次をエクセルに流し込んで、まず全体を俯瞰して見られるようにします。

章、節、見出しごとに列を変えて、しっかり階層も分けるんです。

そして、各見出しごとに、そこで言いたいことを箇条書きで入力していきます。

紹介したい事例や書きたいフレーズなど、とにかく自分の頭にある情報をそのエクセルのにどんどん落とし込んでいくんですね。

あ、これはこっち、あれはそっち…とか言いながら。

で、全部を落とし込んだ時点で、前から順番に整理します。
重複はないか、これは本当にここでいいのかなど。

で、だいたいの割り振りが決まったら、各見出しレベルごとに、そこで書くべき落ちを決めていくんです。

つまり、その時点で、箇条書きにある内容を盛り込んだ上で、“何を”伝えるのかが決まっているということになります。

しかも、全体の文字数は決まっているので、それを見出しの数で割れば、最低文字数も決まりますよね。

ということは、先に目次を掘り下げて、こういう準備をしておくことで、終わったら頃には、

何文字で(最低文字数の算出結果から)、
このことについて(目次の見出しから)、
こんな内容を盛り込んで(書き込んだ箇条書きから)、
これを伝える(見出しごとに決めた落ち)。

ということが分かります。

ここまで決まっていたら、あとは書くだけですよね。
これで書けないんだったら、もう出版なんて諦めた方がいいです。

なので、我々は、このエクセルでの作業に一番時間を割きます。
ヘタしたら一ヶ月以上かけることもあるかもしれません。

でも、ここまでいったら、原稿を書くのなんて10日もあれば十分だったりします。

だって、書くだけだから…(笑)

でも、多くの方が、この作業をやらずに、いきなり原稿を書きはじめるんです。

だたから、何を書けばいいのか分からなくなったり、同じことを何度も書いたり…。

まぁ、そりゃそうだよ…って思いますよ。

原稿執筆は、準備が9割です。
これ、重要なので、よく覚えておいてくださいね。

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